広く安全になった国道沿いの歩道

 由良町里、JR紀伊由良駅前の国道42号沿いの歩道拡幅工事が終わり、幅2・5㍍の広い歩道が完成した。小中学生の通学路、駅へ向かう高校生らの通り道になっているため、以前から改良を望む住民の声が多かった区間で、安全性の向上が期待されている。

 場所は駅前からひらさ歯科付近までの230㍍。元は歩道がなかったり、ある場所でも1人が通れる程度の幅しかなかったりで、通学時に南進する小中学生と北進する高校生ら駅利用者がすれ違うため危険だった。工事では駅周辺の一部区間を除いて幅2・5㍍に拡幅し、すれ違える間隔を確保し、凸凹だった箇所も平らにした。

 歩道拡幅と併せて駅前北進側の車道も改良。もともと片側1車線で、雨などで駅への送迎が増える際、駅に入る右折車両の影響で渋滞になることが多かったため、この区間の車幅を3・25㍍から4・75㍍にまで広げ、右折車用のスペースを設けた。

 今回の工事は、2014年度から取り掛かっていたローソン由良町門前店からひらさ歯科までの約500㍍の歩道拡幅の一環で、ローソンから駅前までの区間はすでに終えており、今回の工事で全体完成となった。

 駅より北側の門前地区に住む住民は「小学生の子どものランドセルが通学中にすれ違う自転車にぶつかることもあり、中学生の子どもは時間を遅らせて通学したりしていました。歩道拡幅で通学時の混雑が少しでも緩和されれば」と話している。

 今回の区間の費用は約5000万円、施工は田辺市の株式会社濱本組。