校歌を斉唱する児童や地域住民ら

 日高川町美山地区の川原河、笠松、寒川第一の3小学校が統合し、新しい美山小学校(高垣利加校長)が誕生した。5日、旧川原河小校舎を改修した新小学校で開校式が行われ、閉校となった3小学校の約150年の歴史や伝統を引き継いで出発する美山小の門出を祝った。

 美山小は新2年生から6年生までの33人と、入学する新1年生6人を含めて39人でスタート。旧川原河小の校歌を引き継ぎ、「なかよく ただしく たくましく」が校訓。

 式には児童や地域住民ら約200人が出席。久留米啓史町長は「児童の皆さんには常に前を向き、夢や希望を持って新たな第一歩を歩んでください。地域に愛され、笑顔が絶えない元気いっぱいの学校となり、輝かしい歴史となることを期待しています」と式辞。高垣校長も「3小学校それぞれの約150年の長い歴史と素晴らしい伝統を引き継ぎ、美山小学校が誕生した。教職員の英知を結集し、地域と学校をつないだ教育活動を続け、感動、感謝、思いやりの心を持った美山っ子を育てていきます」とあいさつした。

 児童代表の淺香悠皇君(6年)が「新たな友達と一緒にこの日を迎えられ、とても温かい気持ち。3つの学校が1つになり、新しい学校ができるということは学校の自慢。学校生活の楽しみも3倍以上になると思います」と期待に胸を膨らませた。

 新小学校の校章が披露され、考案者の林理宣さん(54)=初湯川=に感謝状が贈られたほか、式終了後は美山太鼓保存会の演奏やもち投げで開校を祝った。