二階氏の次期衆院選不出馬表明に続き、世耕氏の離党で県内には大きな衝撃が走っており、来年10月30日で任期を迎える衆院選の和歌山2区、来年7月28日に任期満了となる参院選和歌山選挙区の動向が注目される。

 和歌山2区では現時点で出馬を予定しているのは共産党公認候補の前県議楠本文郎氏(69)=御坊市塩屋町南塩屋=だけ。党の厳しい処分を受けて世耕氏のくら替えが難しいとの見方が広がる中、二階氏の後継者選びが加速するとみられている。参院和歌山選挙区では世耕氏が続投するにしても、自民党としての独自候補擁立の声が上がる可能性もあり、保守王国と呼ばれた和歌山の政局に危機感を漏らす有権者も。

 自民党県連の山下直也幹事長は世耕氏の離党勧告に「重く受け止め、あらためて皆さまからの信頼回復に一層真摯(しんし)に努めたい」とし、「今後の対応は執行部で協議のうえ、適切に進めたい」とコメントしている。