わずかに尾を引くポンス・ブルックス彗星(29日午後7時半ごろ、古川さん撮影)

 約70年に一度の周期で地球の近くを通過するとされるポンス・ブルックス彗星が見頃を迎えている。

 ポンス・ブルックス彗星は、1812年にフランスの天文学者ジャン=ルイ・ポンによって発見され、83年にアメリカの天文学者ブルックスが再発見した。天体愛好家で印南町議会議員の古川眞さん(67)によると、彗星は西の低い空に見え、現在は4~5等星前後の明るさになっている。ここ数日はおひつじ座の2等星の近くにあるので、5倍程度の双眼鏡があれば簡単に見つけられる。

 彗星は4月中旬にかけ木星に接近。高度が低くなっていくため、観察する場合は4月5日までが見やすい。