小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」成分が入ったサプリメントを摂取した人に健康被害が確認されている問題で、県も27日、各保健所等に相談窓口を開設した。同サプリを巡っては、本社のある大阪市が27日、食品衛生法に基づいて同社に自主回収の対象となっている3製品の回収命令を出した。入院した人は100人を超え、4人の死者が出ており、対象製品を持っている人は絶対に服用しないよう呼びかけている。

 3製品は、「紅麹コレステヘルプ」、「ナイシヘルプ+コレステロール」、「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」。摂取した人の健康被害が相次いており、小林製薬では今月22日から自主回収を進めていた。大阪市では、厚生労働省が必要な措置をとるよう市に通知したことを受けて回収命令を発出した。

 入院した人を含め、健康被害を訴えている人の多くが、昨年9月以降に製造されたサプリ「紅麹コレステヘルプ」を摂取しているという。

 県では、「サプリを摂取したあと腎疾患等の体調不良が発生する事例が報告され、各事業所で回収が行われている。ただちに喫食を中止し、体に異常がある場合は医療機関を受診するか、最寄りの保健所に相談してほしい」と呼びかけている。御坊保健所によると、28日正午現在までに相談はないという。

 問い合わせは御坊保健所℡0738―24―3617か、小林製薬。