和風の簡易休憩施設の下でテープカットする主催者や来賓

 御坊市藤田町藤井地内の県簡易休憩施設「まちなみの駅 道成寺」の完成式が23日、現地で行われ、共催の県、御坊市、日高川町の関係者ら約50人が出席した。

 中井寛日高振興局長は「単なる休憩施設だけではなく、魅力向上、地域振興の一助となれば」とあいさつ。三浦源吾市長と久留米啓史町長も関係者の協力に感謝するとともに、観光振興に期待を込めた。来賓には地元県議や議会議長が出席し、中村裕一県議が祝辞。テープカットや天音太鼓の演奏で祝った。

 まちなみの駅は魅力ある町並みを散策する来訪者らの利便性を向上するのが狙い。敷地面積は約462平方㍍。紀州材をふんだんに使った木造平屋の建物には男女別、多目的用のトイレ7基を整備。施設横には施設名が書かれたアクリル製のプレート(高さ1・5㍍、幅45㌢)と観光案内板(高さ1・2㍍、幅90㌢)2枚も設置。駐車場は9台分(うち1台は身体障害者用)あり、一角には道成寺にちなんだ高さ5㍍の蛇のモニュメントを建立。事業費は9000万円で、国から59%の補助。設計は株式会社キューブ建築研究所、建築は株式会社梶工務店、機械設備は有限会社紀州エンジニアリング、電気工事は浅田電機株式会社、水路は嶋津工務店、舗装は柏木建設、駐車場ラインは向江組。

 県新政策のまちなみの駅は今回が4カ所目。