ピンク色の花を咲かせたクマノザクラ

 日高川町寒川地内で6年前に新種に確認されたクマノザクラが見ごろを迎えている。

 紀伊半島南部に自生し、2018年に国内の野生ザクラとしては103年ぶりに新種に認定された。花の咲く時期が早く、3月上旬から中旬にかけて開花し、花の色もヤマザクラに比べてピンク色が濃い。

 寒川地内では4本が確認され、そのうちの1本が寒川第一小学校から南東約200㍍の川沿いに自生。約20㍍の大木が5、6分咲きとなり、きれいな花を咲かせている。地元住民によると、数日前から一気に開花したという。

 寒川区(奥村昌弘区長)は22日、周辺にクマノザクラを説明する看板を設置する。