卒業生の今北さん㊨と林君

 児童数減少による統合で閉校となる日高川町美山地区の川原河、寒川第一、笠松の3小学校で19日、最後の卒業式が行われた。4月からは新しく美山小学校が誕生する。

 笠松小学校(花光英香校長)では国歌、校歌の斉唱に続き、今北結那さん、林右京君の卒業生2人に証書が手渡された。花光校長は2人に対する思い出などに触れながら「人生は一日一日のつながりで成り立っています。いまこのときを一生懸命に生きること、明るい気持ちで行動していくことが大切です。いまという時は二度と返ってきません。一日を大切にしながらいろんなことに挑戦してください」などと式辞した。別れの言葉では卒業生の2人が「笠松小学校は閉校となります。この学校で学んだことを忘れず、新しい美山小学校に行っても頑張ってください」と在校生にメッセージを送った。

 同校の卒業生の横山美雪さん(77)=初湯川=は「学校がなくなることは寂しいが、仕方のないことです」としみじみ話していた。

 同町ではこの日、川辺西、中津小学校でも卒業式が行われ、21日には和佐、江川、山野、三百瀬の4小学校で卒業式が行われる。