出発前、役場でワゴン車に梅干しを積み込むみなべ町職員ら

 みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会(会長=小谷芳正みなべ町長)は、石川県能登半島地震で被災した能登町へ梅干し2万個を配送することになり、18日、協議会メンバーが梅干しを持って能登町へ出発した。

 能登町はみなべ町・田辺市と同じく世界農業遺産地域(能登の里山里海)に認定されている。各団体や行政による支援が続くなか、協議会としても何か支援しようと事務局が呼びかけ、協力した9つの梅業者がそれぞれ個包装タイプの梅干し商品を提供。合わせて2万個が集まった。

 梅干しは事務局のみなべ町うめ課から木田勝紀さん(50)、浅井瑞生さん(22)の2人のほか、田辺市役所から職員2人の計4人が配送。出発するこの日の朝、職員らは業者から預かった梅干しの箱を丁寧に積み込み、ワゴン車2台で能登町へ向かった。19日に到着し、役場へ届ける。

 支援を企画した木田さんは「同じ世界農業遺産地域として交流もあり、梅干しを通して能登町の皆さんへの支援になればと思います。健康食や保存食として活用してもらいたい」と話していた。