7回、低いライナーの打球を果敢にダイビングキャッチ

 野球日本代表の侍ジャパンと欧州代表チームの強化試合「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」第2戦が7日、京セラドーム大阪で行われた。アマチュアからメンバー入りした青山学院大3年の西川史礁選手(20)=日高川町山野出身=が先発でフル出場。初回にヒットを放ち、守備ではダイビングキャッチのスーパープレーを見せるなど、第1戦に続く連夜の大活躍となった。

 第1戦は途中出場だったが、この日は1番中堅でスタメン入り。初回の第1打席でいきなり投手強襲の内野安打を放ち、前日の第1戦から3打席連続安打を記録した。7回の守備では左中間に落ちそうな打球を一直線に走り、飛び込みながらキャッチ。この試合、侍ジャパンは6投手の継投で完全試合を達成したが、その立役者として大きく貢献し、「先頭打者を絶対に出したくなかったので、思い切って前に突っ込みました。アウトになってよかったです」と笑顔で語った。試合は日本が2―0で勝利し、シリーズの2戦を全勝した。

 2試合にわたっての西川選手の活躍にインターネットでは「大学生の西川君がすごい。打っても守ってもナイスプレー!」などと書き込みが相次ぎ、日高地方でも大きな盛り上がりを見せている。

 西川選手は「夢のような舞台に立たせていただいた関係者の皆さんに感謝でいっぱいです。今まで感じたことのないような声援や拍手を送っていただき、緊張はしましたが、楽しくプレーできました。プロに入って再びジャパンのユニホームを着られるように頑張ります。プロ選手と一緒にプレーできたことも、今後に生かせる経験になりました」と話した。

 球場で観戦した父親の西川凌滋さん(58)は「トップチームの侍ジャパンに選んでいただき、第1試合ではお立ち台にも立たせていただきました。今まで野球を指導していただいた方や地元から応援してくれた人ら大勢の皆さんのおかげで、本当に感謝しています」と話していた。