所信表明を行う日裏町長

 印南町議会3月定例会が8日開会し、日裏勝己町長が4期目当選後初の所信表明演説を行った。

 日裏町長は無投票ムードから一転、選挙戦となった町長選を振り返り、「私にとっては初心に帰れた。町の発展を願う多くの皆さんとの対話で、その思いを肌で感じることができた」と述べ、「住民目線を政治信条として、一歩、二歩先を見据えた希望あふれるまちづくりを引き続き進めていきたい」と力を込めた。

 公約として掲げている5つの柱、▽住みたい・住み続けたい▽子育て・教育▽強靭で安心安全(防災)▽思いやりと安らぎ(福祉・医療)▽地域産業が輝き賑わう――の具体的な取り組みについて、一つずつ方針を説明。住宅・宅地整備の加速化、若者の移住定住、障害者施策の充実、スマート農業の整備などを挙げ、防災対策では「起こってから対応するのでは遅れてしまう、やれることは全てやる! ということを肝に据え、スピード感を持って対策を進めたい」、教育では2028年4月に開校を目指す統合中学校事業を中心に「ふるさとが人を育み、人がふるさとを創るの思いで取り組んでいきたい」とし、「一つひとつの実現に向け、これまで以上に全身全霊で行政運営を進めてまいります」と決意を示した。