優秀賞受賞に喜びの咲楽小の児童

 食農教育の実践を進める県内の小中学校を表彰する第33回県農業教育賞(県、県農中央会主催)の受賞校が決まり、本紙エリアから優秀賞に田辺市龍神村の咲楽小学校(小川尚校長)が選ばれた。

 県農業教育賞は、小中学校の児童生徒が農業の実習体験や学習などを通じ、自然や生命の大切さを育む食育活動、食農教育を実践している学校を表彰。今年は19校の応募があり、優秀賞2校、奨励賞1校、特別賞3校が選ばれた。最優秀賞に該当する学校はなかった。

 咲楽小は2006年、福井小と甲斐ノ川小が統合して誕生。総合的な学習の時間を活用して米作り(もち米)を行い、種籾まき、育苗、田植えなどを手作業で実施。トラクター、脱穀機、コイン精米機などの現代農業の学習も進めている。18年前の開校当時からサツマイモづくりにも取り組み、収穫祭は保護者らと一緒に作業を行い、焼き芋づくりや餅つきで交流を深めている。

 伝達式は4日、同校で行われ、児童代表の山本美空さん(6年)、寺面心春さん(5年)、小川創大君(4年)が賞状や副賞を受け取った。

 ほか、日高地方では日高川町の川原河、笠松、寒川第一の3小学校が特別賞を受賞した。