道成寺近くの県道に設置された木製ガードレール

 県は主要な観光地や景勝地近くの県管理道路で、通常の鋼製ガードレールから木製ガードレールへの付け替えを進めている。

 紀州材の利用促進と周辺景観への調和を図ることが狙いで、日高地方でも御坊市と由良町の計3カ所で木製ガードレールが取り付けられた。木製ガードレールは支柱の部分が従来の鋼製で、車の衝突などから守る横板の部分にスギの木を活用。安全面に問題はなく、木のぬくもりを感じさせる景観となっている。

 日高地方では由良町小引から大引にかけての海岸沿いの県道御坊由良線で延長約400㍍にわたり設置されているほか、道成寺近くの御坊市藤田町吉田地内の県道日高御坊線で約60㍍区間、同地内の県道玄子小松原線の約190㍍区間でも木製ガードレールに付け替えられた。県技術調査課は「今後も紀州材を公共土木工事に積極的に活用していきたい」と話している。