組合員がアマゴを放流(龍神村安井)

 アマゴ漁の3月1日解禁を前に日高川漁業協同組合は28日、田辺市龍神村の本流3カ所にアマゴの成魚3000匹を放流した。放流直後のアマゴは比較的に警戒心が弱く、ビギナーらにも釣りやすいという。漁協は「今年は数日前に降った雨で水量も豊富。最高のコンディションで解禁を迎えられる」と話している。

 アマゴは魚体にパーマークと呼ばれる楕円斑の模様と、きれいな朱点がある渓流魚。日高川は有名河川で県内外からも多くの太公望が訪れるが、近年は釣り客が減少傾向だという。漁協ではアマゴ釣りの裾野を広げようと、2017年から解禁前に成魚の放流を実施している。

 今年の放流場所は3カ所で、安井地内の丸嶋橋上流に約800匹、宮代キャンプ場周辺に1100匹、龍神温泉元湯周辺(龍神)に1100匹を放した。大きさは20㌢から25㌢程度だが、中には30㌢を超える大物も。

 稚魚放流も行っており、昨年5月から6月までに日高川町の中津地区から龍神の上流域まで区間の本流や支流に28万5000匹を放している。

 解禁日には例年、夜明けと同時に多くの釣り人が渓流に入って竿を出す。初期はエサ釣りが中心となるが、アマゴの活性が上がり始める春からは毛バリやルアーなどでも楽しめる。

 漁期は9月30日まで。遊漁料は年券6050円(税込み)、日券2420円(同)。問い合わせは漁協℡0738―52―0950。