ドローンを使った物流システムの説明を受けるエンジニア

 サウジアラビア国立研究開発機関のエンジニア5人が27日、IT企業の株式会社ウフル(本社・東京)などが参画する日高川町美山地区のドローンを活用した物流システムを視察した。

 訪れたのは、同国政府が約70兆円の巨費を投じる巨大都市開発計画NEOM(ネオム)などを推進するエンジニア。ウフルが業務提携を結ぶ同国国立研究開発機関の研修として訪れ、今月19日から東京の企業などを訪問したあと、26日から和歌山県に入り、白浜町やすさみ町でICTの活用について説明を受けた。

 日高川町では株式会社ウフル、物流サービスのセイノーホールディングス株式会社、ドローン開発の株式会社エアロネクストと同社子会社のネクストデリバリーが連携し、ドローンを使った物流システムの構築に手がけている事業を視察。川原河の保健福祉センターで、ネクストデリバリーの職員が使用しているドローンについて「重さ5㌔程度まで運べます。荷物を水平に保つ機能も装備されています」などと説明し、エンジニアからは「ドローンの操縦室はあるのか」「個人が所有するドローンを使用することができるのか」などと質問が上がっていた。