コンテストで発表する木戸地さん

 SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、地域で模範的な活動を実践している個人や団体を表彰する第3回SDGs実践コンテスト(同運営実行委員会主催)が11日、愛知県常滑市で開かれ、御坊市の木戸地美也子さん(39)の活動がNew World賞を受賞した。

 コンテストは名古屋市の高校生らが主体となり開催。全国から事前審査を通過した5組がプレゼンテーションを行い、SDGsのビジネスに取り組む企業や団体の役員が審査を行った。

 木戸地さんは2015年ごろから個人で地域活動に取り組み、御坊市内で古民家を活用したコミュニティスペースの運営などを行ってきた。20年からは御坊市の男女共同参画推進団体ウイズ・ア・スマイルの会長に就任し、空き家の再生や古本の寄贈を通してまちづくりを応援するプロジェクトなどを立ち上げている。

 プレゼンテーションでは「あきらめなくてよかったと心から叫ぶために」の題で、これまでの活動について発表。まちづくりについて「自分がやると決めた活動や仕事を、失敗や成功のものさしで計らないでほしい」とメッセージを発信した。

 木戸地さんは「自分の活動が県外の人に発信でき、賞をいただきうれしかったです。これからも空き家を活用したコミュニティづくりを増やしていきたい」と話している。