日高川町の川辺西小学校(榎本龍也校長)で、「卒業桜」と呼ばれる早咲きのクローン桜が満開を迎えている=写真=。

 矢田尋常高等小学校時代の昭和13年(1938)、当時の児童が卒業記念に植樹。以後、卒業シーズンを彩る桜として地域に親しまれてきたが、老木で衰弱が著しくなったため、「後継樹を育てたい」と県農林水産総合技術センター林業試験場に依頼してクローン苗をつくり、2003年の卒業生がその苗木を記念植樹した。4年目に初めて開花し、以後は順調に花を増やしている。

 今年も今月中旬から咲き始め、薄ピンクの鮮やかな花を枝いっぱいにつけている。