御坊市は22日、今年4月1日に迎える市制施行70周年の記念事業を発表した。「みんなが笑顔に」をテーマに、同市出身のヤマサキセイヤさんがメンバーのロックバンド「キュウソネコカミ」のライブや、岩出市出身で元体操日本代表選手の田中理恵さんを迎えての交流イベントなど、多彩な企画で節目の年を盛り上げる。

 同市は1954年(昭和29)4月1日、御坊町、湯川村、藤田村、野口村、塩屋村、名田村の6町村が合併して誕生。節目の年に際し、7つの特別記念事業を予定している。

 ヤマサキセイヤさんがボーカル&ギターのキュウソネコカミは5人編成のロックバンドで2009年結成、2014年にメジャーデビュー。西宮市を拠点に若者を中心に人気となり、昨年2月には和歌山県警「特殊詐欺被害防止」広報大使に就任、3月にはニューアルバム「私飽きぬ私」をリリースした。「ヤマサキセイヤ地元凱旋」と題した今回のライブは6月8日、市民文化会館で開催し、ヤマサキさんにとって初のふるさとライブ。これに先立ち、市は3月5日、キュウソネコカミに市スペシャルサポーターを委嘱する。

 2010年の世界体操選手権「ロンジン・エレガンス賞」受賞などで活躍する田中さんを迎えての記念事業「みんなで行こう!『子ども体操ピクニック』」は6月2日、御坊総合運動公園で実施する。ほか、通年で市役所にフォトスポットとピアノを設置する「花と笑顔で彩る、私たちのまち」、ごぼう防災ゼミ(7月14日・市民文化会館)、夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会(8月22日・御坊小学校)、野口オートキャンプ場市民開放DAY(9月28・29日)、NHKのど自慢(2月2日・市民文化会館)も企画。70周年冠事業は花火大会や子ども議会など10事業。

 三浦源吾市長は「子どもから年配の人まで楽しんでいただき、誰もが御坊市に愛着や誇りを持てるまちづくりを推進する機会になれば」と話している。