施政方針演説を行う岸本知事

 県議会2月定例会が22日開会し、岸本周平知事が施政方針演説を行った。

 新年度予算は知事就任以降、編成方針から携わった初めての当初予算。政治信条の「現場に出向いて、生の声を聞く」を貫き、県内各地のタウンミーティングで多くの県民の声を聞いてきたとし、「皆さんの思いを吸収し、県民が笑顔となり、すべての人が希望を持っていきいきと暮らせる『ウェルビーイング』な和歌山の実現を目指す」と決意を示した。

 和歌山の未来につながる重点施策の方向性として「共働き、共育て、こどもまんなか社会の推進」など5本の柱を掲げ、県内小中学校等の給食費無償化、多子世帯の保育料無償化、脱炭素経営に向けた取り組み支援など具体策を打ち出し、「今後も緊張感をもって健全財政運営に配慮しながら、県政発展のために必要な予算を確保していく」と述べた。

 2月定例会には過去最大6280億円の新年度一般会計予算や補正予算など96件を提案した。