新しく誕生する美山小学校となる現在の川原河小学校

 日高川町美山地区の川原河、寒川第一、笠松の3小学校が4月に統合し、新しく美山小学校が誕生する。統合校となる川原河小の校舎の改修も終盤を迎え、全校児童数39人で新小学校がスタートとなる見込み。現在の3校はいずれも明治時代に開校され、150年近くの長い歴史に幕を下すことになる。

 児童数減少による統合。今年度の各校の児童数をみると、川原河は22人、寒川第一は9人、笠松は10人。

 学校の歴史では寒川第一が最も古く、149年前となる1875年(明治8)に開校し、これまでに2413人(今年度を含む)が卒業。笠松は146年前の78年(同11)の創立、川原河が145年前の79年(同12)に開校した。各校とも1940年(昭和15)ごろが児童数のピークで、川原河小の同年の児童数は453人だった。

 24年度の新小学校の児童数は1年が6人、2年が9人、3年と4年が各6人、5年が3人、6年が9人の39人。統合に伴う川原河小学校の改修工事も終盤を迎え、外壁、トイレ、空調設備などのリニューアルが順調に進んでいる。

 閉校式は寒川第一が3月26日、笠松が27日、川原河が28日、いずれも午前10時から。開校式は4月5日午前10時から行われる。

 町は小中学校の統合による再編を進めており、25年4月には山野、江川、和佐、三百瀬の4小学校と川辺西の一部となる玄子、早蘇、蛇尾地区を校区とする新しい小学校が誕生。26年4月には丹生、早蘇、中津、美山の4中学校の統合も進められている。