地域の絆をたすきでつなぐを合言葉に今年第23回を迎える県市町村対抗ジュニア駅伝は、今月11日に和歌山市で開催される。本紙では例年同様、日高地方各市町のチーム紹介を行っている。どのチームも寒い中、学校が終わってから夜に練習を行っており、本番が迫る中、選手、指導者、保護者とも気合十分。選手自身の自己ベストはもちろん、チームとしての最高順位、最高タイム更新を目指して厳しい練習に取り組んでいるのが印象的。結果はどうなるか分からないが、今頑張っていることは必ず自身の力や自信に結びつくだろう。
以前の小欄でも、選手たちの目標となる大会になってほしいと書いた。一方で、選手集めに苦労するスタッフの声が年々増しているのも事実。少子化は進む一方で、子どもの数が減っているのだから当然といえば当然だが、メンバーをそろえるのがやっとという市町も増えてきている。とくに中学生の選手集めに苦戦するケースが多いように感じる。陸上以外の他競技からのメンバーもたくさんいるが、走りたいけどちょうどその日に試合があるというケースもあるという。
今年に関していえば、大会当日は和高専の入試の日とも重なっている。そもそも中学3年生にとって2月中旬となると高校入試まで1カ月となる時期。走りたけいど…という生徒も実際いるだろう。もっと参加しやすい環境にするためには日程をもっと前倒しすることも検討の余地があるように思う。中学生の駅伝シーズンといえば11、12月。各市町の指導者と主催の県が議論し、試験的に日程を変更することも必要だと思う。(片)