日高川町役場へ捜索に入る県警の捜査員(1日午後7時ごろ)

 日高川町が発注した工事の入札情報を業者に漏らしたとして、御坊署と県警捜査二課等は1日、同町建設課課長岡本康博容疑者(57)=三十木=を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。情報を利用し、自身が理事長を務めていた町建設業協同組合に加盟する業者に工事を落札させた建設会社「清水」の代表取締役清水達成容疑者(60)=船津=も同妨害容疑で逮捕。警察は2人の認否を明らかにしていない。

 同町では元副町長が別の工事に絡む汚職事件で加重収賄等に問われ、現在公判中。

 調べによると、岡本容疑者は昨年9月20日に行われた「町道猪谷線堂浦橋橋梁補修工事」の指名競争入札(参加10社)で、非公表の最低制限価格(落札額の下限)に近い金額が計算できる情報(設計金額に対する上下限の割合)を清水容疑者に漏らした疑い。清水容疑者は情報を基に、組合の業者に最低制限価格をわずかに上回る金額で落札させ、公正な入札を妨害した疑いが持たれている。業者の落札額は、最低制限価格711万8005円(税抜き)に対し、713万2000円(同)だった。

 岡本容疑者は建設課長として町道の維持管理に関する事務等を含む同課の業務を統括する職務に従事していたという。

 県警は1日夜、役場を家宅捜索し、捜査員19人が関係課で書類等を押収。情報を漏らした経緯や動機とともに、見返りに金品の授受がなかったか調べるとみられている。