海面に雲のように漂う海霧

 厳しい冷え込みとなった29日朝、印南町の切目海岸では、海面から湯気が立ち上がるような「海霧(うみぎり・かいむ)」が現れ、幻想的な景色が広がった。

 切目海岸では毎年、冬の寒い朝に数回見られる現象。霧が発生する広さや濃さはその時の状況によってまちまちで、29日は比較的薄かったが、海面に雲が漂っているような風景に、海沿いを走るドライバーは目を楽しませていた。

 気象庁の川辺観測所ではこの日、午前7時29分に最低気温0・6度を記録。和歌山地方気象台によると、比較的温かい海面に冷たい空気が当たることで発生したとみられるという。