慰霊碑に献花し、敬礼する坂本巡査、中野巡査、中山巡査(左から)

 御坊署の新人警察官と職員が29日、55年前に2人の警察官が犠牲になった由良町阿戸の現場に建つ殉職者慰霊碑を訪問し、気持ちを新たにした。

 1969年の2月9日未明、阿戸の里トンネル南約50㍍の国道42号で発生した交通事故現場で、小山眞之警部補(当時32歳)、新家文孝警部補(当時24歳)が、暴走車両による事故で殉職。その年の11月に慰霊碑が建立された。

 地域を愛し、愛される警察官になり、その職責の重さを感じてもらおうと、今月25日に県警察学校を卒業、配属された中野温巡査(19)=新宮市出身=、中山和巡査(19)=有田川町出身=、坂本光巡査(22)=海南市出身=が訪れ、きれいにした後、献花、敬礼。中野巡査は「初めて来させていただき、その職責の重さを感じるとともに、あらためて身の引き締まる思い。若手としてしっかり住民の方のためにやっていきたい」と話していた。