広域消防、消防団、自衛消防団が放水

 文化財防火デーの26日、由良町門前の臨済宗興国寺で総合消防演習が行われ、日高広域消防、町消防団、寺関係者と檀家らの自衛消防団が消火活動を展開した。

 2020年以来コロナで中止しており、4年ぶりの実施。参拝者の失火による火災と想定し、避難や119番通報、初期消火、貴重品持ち出しなどを行い、最後は駆けつけた消防隊、消防団、自衛消防団が本堂に向かって一斉に放水し、力強い水柱を立てた。

 日高広域消防の尾﨑行雄署長は「興国寺の文化財は由良町だけでなく国民共有の財産であり、後世に引き継いでいかなければならないという使命がある」と訓練の重要性を強調。田中禅徹監院は「今後も気を引き締めて防火に努めたい」、町の寒川正美教育長は「災害はいつ発生するかわからず、万一の場合は訓練の成果を十二分に発揮していただければ」とそれぞれ述べ、協力を呼びかけた。