咲き始めた梅の花(みなべ町芝の稲見さんの梅畑で)

 日本一の梅の産地、みなべ町の梅畑では早くも花が咲き始めた。平年より23日早い開花だという。

 県うめ研究所によると、一本の木で2分咲きの状態が梅の咲き始めといわれており、平年であれば2月10日ごろだが、今年は18日となった。暖冬の影響とみられ、開花が早いとめしべなどが未発達の状態になり、これからの寒い時期にはミツバチの活動も活発化しないため、結実がしにくくなり、梅の実が不作になる可能性も高くなるという。

 芝の稲見好明さん(58)の畑でも、ちらほらと花が開き、つぼみもほとんど膨らみ始めていた。「梅雨入りの時期など、これからの天候も気にかけないといけない」と話した。

 県南部では今週末まで雨の予報となっている。週明けには梅の花が一気に開くとみられている。