感謝状の伝達を受ける中さん

 長年にわたり人権擁護委員を務め、先月末で退任した印南町南谷の中善市さん(74)が法務大臣から感謝状を受け、11日に伝達された。

 中さんは2014年10月1日に委嘱を受けて以来、人権教室や啓発活動で地域住民の人権の擁護と人権思想の普及に努め、人権相談ではよき話し相手となり問題解決に尽力。御坊協議会の副会長や常務委員、県連合会の理事を務めた。

 この日、和歌山地方法務局御坊支局で榎本知也支局長が伝達。「幅広くご活躍いただいたことに敬意と感謝を申し上げます。退任後もお気付きの点等がございましたら、どうかご助言をたまわりますようお願いします」と述べ、中さんは「人権は平和を守るために大事なこと。日本は人権を大事にしている国家で、それを継続していくことが大切。委員をさせてもらえて大変うれしく、よかった。真面目に務めさせていただきました」と話していた。

 感謝状伝達を前に、中さんの後任として同町山口の池下誠志さん(64)に委嘱状の伝達が行われた。