見つかった思い出のゼッケンや手紙など

 日高川町和佐の南山スポーツ公園陸上競技場で昨年末、2006年3月当時、日高高校の陸上部だった3年生21人が埋めたタイムカプセルが見つかった。

 競技場の周囲ではジョギングコースの設置工事が進んでおり、入口付近に植えられていたフェニックスの木を掘り起こした際、根元の近くで発見され、7日には主将を務めていた貴志将紀さん(36)=御坊市=と深見佳史さん(36)=美浜町三尾=の2人が引き取りに訪れた。当初は10年後の16年に掘り起こす計画だったが、埋めた場所が分からなくなり、諦めていたという。

 見つかったカプセルはプラスチック製の容器(25㌢×20㌢×5㌢)で、マネジャーが総体の時に作ったお守り、DVD、05年に開催された岡山国体の出場ゼッケン、写真などが入っていた。選手たちが将来の自分に宛てて書いた手紙もあり、「今、仕事は何をしていますか」「ちゃんと社会の先生になれましたか」「今の自分も頑張っているので、未来の自分も頑張って」などと書かれたメッセージも。

 貴志さんと深見さんの2人は「とても懐かしい。見つかってよかった。今月、新年会を兼ねて当時の部員と集まる予定なので、その時にみんなに披露したいです」と話していた。