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1日に発生した能登半島地震の被災地を支援する動きが活発化するなか、みなべ町の民間災害ボランティア、紀州梅の郷救助隊が6日朝、被害が深刻な石川県能登町へと出発した。非常食や梅干し、災害用の簡易トイレなどの物資を役場に届けるとともに、8日まで現地に滞在して現地の状況、被災者ニーズ等の調査を実施。その後、支援体制を整えてから再度、現地へ向かう。
梅の郷救助隊は1995年の阪神淡路大震災をきっかけに発足。新潟県中越地震や東日本大震災など、多くの被災地で支援活動を行ってきた。今回の地震では、みなべ町でワーケーションの取り組みを行う一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会の島田由香代表理事が能登町職員と知り合いで、その紹介を受け、能登町役場とのつながりができた。
5日は能登町へ向かう準備が行われ、隊員らは物資の買い出しに回り、レンタカーに詰め込む作業をした。みなべ町役場も備蓄用のパンやアルファ米、簡易トイレなどの物資を提供。紀州みなべ梅干協同組合は、個包装の梅干しや被災者の風邪予防にと梅酢を提供した。レンタカーは教育委員会が剣道大会の遠征で手配していたが、梅の郷救助隊のために予約を変更した。
能登町は能登半島の北部に位置し、地震や津波で多くの建物が倒壊するなど深刻な被害を受けた。道路状況も悪く、現地にたどり着くまでに時間を要する。梅の郷救助隊は今回6人の隊員が6日午前7時にみなべ町役場を出発。7・8日の2日間滞在する予定だが、現地の状況次第で予定を変更することもあるという。
尾崎剛通隊長(74)は「状況は現地に行ってみないと分からない。被災地のニーズを聞いて、2月ごろにもう一度、支援に向かうことができたら」と話していた。