グローブを手に大喜びの子どもたち(日高川町の川原河小で)

 メジャーリーグの大谷翔平選手(29)が全国の小学校に寄贈したグローブが、日高地方にも届き始めた。日高川町へは25日に届き、子どもたちにうれしいクリスマスプレゼントとなった。

 11月、大谷選手がインスタグラムで「日本国内約2万校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約6万個を寄贈いたします」と報告。日高川町は25日、美浜町は26日、各町教育委員会にスポーツ用品メーカーニューバランス製のグローブが到着した。手紙も添えられ、「このグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです。このグローブを学校でお互いに共有し、野球を楽しんでもらうために、私からのこの個人的なメッセージを学校の生徒たちに伝えていただければ幸いです」などとあり、最後に「野球しようぜ」と子どもたちへのメッセージが書かれている。

 日高川町教育委員会は右用2個と左用1個を各校に配り、川原河小学校(髙垣利加校長)では児童が大喜びで順番に手にはめて感触を確かめた。

 三百瀬少年野球クラブに所属している6年生の太田凰介君は、「大谷選手からのプレゼントが届いてうれしい。手にぴったり、とても使いやすそう」と笑顔。髙垣校長は「子どもたちに夢を与えてくれ、勇気づけてくれた。野球に限らず、子どもたちが夢を持ち続けて育ってくれればと思います」と話していた。