左から横田准教授、水口さん、和高専井上示恩校長

 研究活動を行う中学生、高校生、高専生がさまざまな分野について口頭やポスターで発表するサイエンスキャッスル2023関西大会が17日、大阪市で開かれ、和歌山高専環境都市工学科3年生の水口詠斗さんがポスター発表で優秀賞を受賞した。

 ポスター発表には82件の参加があり、最優秀賞1件、パートナー賞2件、優秀賞8件が選ばれた。

 水口さんの発表は「災害時の避難に役立つ防災杖『用心棒』の開発」(指導教員=環境都市工学科横田恭平准教授)。災害時には杖を持って避難することが推奨されていることから、杖本来の機能に加え、夜道を照らすライトや防災笛などが入る小物入れがついた杖を開発した。さらに今後は避難経路や避難場所を示す機能、自身の場所がわかるGPS機能をつける予定であることを紹介。ターゲットは避難場所を把握していないことが多い観光客で、逃げ遅れ対策や早期発見効果が期待できるとした。

 優秀賞という結果に、「受賞できると思っていなかったので本当にうれしいです。これを励みに、引き続き用心棒の商品化を目指して活動していきます」と話している。