ボールの握り方を指導する髙嶋さん

 由良町の山本海運(山本大代表取締役社長)が主催する智弁和歌山名誉監督髙嶋仁さんを招いた野球教室が23日、由良町民運動場で開かれ、日高地方や有田地方の小学生ら約50人が参加した。

 主催者の山本社長が「今後に生かせる一日に」とあいさつした。髙嶋さんはキャッチボールや守備、バッティングを指導。キャッチボールでは子どもたちを集め、ボールの握り方や肩をしっかり回すようポイントを説明し、「遠くへ速い球を投げる必要はない。体をしっかり相手に向けて、山なりでもストライクを投げられるように」などとやさしくアドバイス。選手たちの投げ方を見守り「そうそう、いまの感じ!」と声をかけていた。

 御坊少年の柴田愛音(めろ)さん(御坊小6年)は「握り方とか投げ方とか勉強になりました。これから実践したいです」と笑顔いっぱいだった。

 髙嶋さんは「小学生のうちは勝ち負けにあまりこだわらず、うまくできたときのうれしさを感じてほしい。『野球って楽しい』って感じてもらいたい」と話していた。