今回紹介するのは小説版ゴジラ-(マイナス)1・0。映画「シン・ゴジラ」以来7年ぶりとなるゴジラシリーズ最新作で、今年11月3日に公開された映画「ゴジラ-1・0」のノベライズ。映画は「アルキメデスの大戦」などの山崎貴監督が、脚本、VFXも担当。主演は神木隆之介さんでほか、浜辺美波さん、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さんらが出演。日本では、今月17日までの45日間で、観客動員数287万人、興行収入44.2億円を記録し、「シン・ゴジラ」の最終興収82・5億円に並ぶ特大ヒットも期待されている。

 映画は海外で高い評価を得ており、東宝は米国で公開された邦画実写作品の中で、全米興行収入が歴代1位になったと発表。さらにイギリスとアイルランドでは公開された歴代邦画実写作品の累計興行収入ランキングで1位になったという。
 舞台は戦後の日本。太平洋戦争末期、特攻任務から逃げ大戸島に辿り着いた敷島浩一は、伝説の怪獣ゴジラに襲撃され、仲間を救うことができなかったトラウマに苛まれる。戦後、東京で出会った大石典子と新たな生活を始める。そんな中、ゴジラが再び現れ、復興途中の街を容赦なく破壊していく。疲弊した国はゴジラに対抗できず、元駆逐艦艦長を中心とする元軍人や民間人が集まって、ゴジラに立ち向かう。

 筆者は映画も観たが、かなりの迫力で、物語、役者もよく、そこまでゴジラシリーズを観てきているわけではないが、十分に楽しめた。興奮をそのままに小説版を探したが、映画の大ヒットのせいか日高地方の各店ではどこも売り切れ。ネットでも在庫がなかったり、高騰していたりで、ゴジラ人気の高さを思い知らされた。ノベライズなので内容は映画と同じだが映画よりわかりやすく、映画で観た映像を頭に浮かべながら余韻を楽しむことができた。まずは迫力満点の映画版を観ることをおすすめします。(城)