現庁舎1階ロビーのボードに掲示されたメッセージ

 来年1月4日から御坊市役所新庁舎が全面開庁するのを前に市は19日から、旧庁舎に対して感謝の気持ちを込めた「ありがとうWEEK」のイベントをスタートさせた。

 旧庁舎は1973年に竣工し、現在まで50年間にわたりまちの中枢として市民とともに世の中の移り変わりを見てきたが、老朽化や耐震性に問題があることから新庁舎を建築、来年度中には取り壊され、半世紀にわたる歴史に幕を下ろす。

 ありがとうWEEKでは今月28日まで、現庁舎1階ロビーのデジタルサイネージで、過去の広報表紙など113枚と、懐かしい写真35枚を約5分のスライドショーにして表示。現庁舎へのありがとうメッセージカードを掲示するボードも設置。転勤での手続きや亡母と一緒に庁舎を訪れた思い出、懐かしい地下1階にあった食堂での食事、娘の出産を機に御坊に移り住んでその娘が庁舎と同じ年であることなどがつづられており、「長い間私たちの生活に寄り添ってくれてありがとう」と感謝。社会見学に訪れた児童からは「御坊市役所さん 50年間ぼくたちが安心してくらせるよう見守ってくれてありがとうございます」などのメッセージがあった。

 18日現在、メッセージの応募は77件。引き続き27日まで、旧庁舎1階で募集中。28日には旧庁舎閉庁式も予定している。