「いいねぇ!」 高校球児に教わりながらボールを投げる男の子

 日高川町和佐の南山野球場で17日、野球をする子を増やすことを目的とした「やきゅうフェスティバル」が開かれ、小学生や保育園・幼稚園の子どもたち約100人が参加した。

 かつては野球王国と呼ばれた和歌山県にあって、少子化などの影響により日高地方でも野球をする子は減少傾向。メジャーリーグの大谷翔平、侍ジャパンのWBC優勝で再び人気が高まっているなか、湯川クラブの井元晴彦監督らが中心となって、未経験の子どもたちも楽しめるゲーム形式の野球体験イベントとして初めて開催した。

 時折、雪が舞う厳しい寒さとなったが、ストラックアウトやティーバッティング、遠投などのコーナーでは子どもたちが元気いっぱい、現役高校球児らと一緒にボールを投げ、バッティングに挑戦。友達と参加した上南部こども園年長組の中畑陸君(6)は、「きょうはいろいろ面白かった。小学生になったら野球をやりたいです」と笑顔だった。

 フェスの運営には日高地方の小学生チームの選手約200人と指導者、保護者、5つの高校野球部員らが協力。グラウンドの外では温かい豚汁のサービスやゲームコーナーもあり、最後はお菓子まきで盛り上がった。