御坊署は15日、同署管内に住む30代の女性が副業サイトの利用をきっかけに、約530万円をだまし取られる特殊詐欺の被害が発生したと発表した。

 調べによると、今月3日、女性が副業のためインターネットで見つけたサイトに登録したところ、「田中杏美」と名乗る人物からLINEメッセージが届き、報酬を受け取るためとして指示されたサイトに登録。その後、「田中」の指示通りにすれば高収益が得られると信じて、田中」が指示するサイトでトレーディングなどを行うため49万円を入金し、取引を行うとサイト上での残高が増えた。

 そこで、サイトから残高を払い出そうと連絡したところ、「責任者」を名乗る人物とテレグラムでやりとりすることになり、以降残高を引き出そうとすると、「取引がタイムアウトしたことによる違約金やサービス料」「凍結されたシステムの復旧」「口座番号の入力間違い」「銀行の認証費用」「これまでの手続きサービス料」などの名目で、詐欺に気づく13日までの間、いずれも口座振り込みで計10回、総額531万7233円の被害に遭った。

 同署は特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル「0120―508―878」の利用を呼びかけている。