「次期も担わせていただきたい」と山名氏

 来年5月18日で任期満了を迎える由良町の町長選挙について現職の山名実氏(67)=吹井=が出馬を表明した。対抗馬についてはうわさはあるものの、現時点で表立った動きはみられず、無投票ムードが続いている。

 13日に開かれた議会一般質問で、三上幸夫議員が次期町長選への出馬の意向を尋ねた。山名氏は就任以降取り組んできた新築住宅補助などの子育て環境づくり、バス・タクシー券の利用向上などの高齢者福祉をはじめ、ふるさと納税の推進、観光大使の任命、住宅家賃への助成、一時避難所整備、国道42号水越峠改良の推進などについて、「(成果が)目に見える形になりつつある」と説明。「国道の一層の要望、紀伊由良駅と周辺まちづくり、小学校の移転の検討など、まだまだやらなければならないこと、やりたいことへの思いが強くなってきている。次期も町長職を担わせていただきたい」と述べ、出馬の意思を表明した。山名氏には11日の町漁業振興協議会を含め5つの団体や地区が出馬要請を出している。

 3年前の前回は、山名氏、元町議、町外の新人の3人が出馬したが事実上元町議との一騎打ちとなり、山名氏が1902票を獲得し、元町議に211票差をつけて当選した。対抗馬については前回出馬の元町議会議長のうわさが出ているが、現時点では動きがなく、前回出馬の町外の新人も出馬の意思は示していない。