別れを惜しむ出羽さん親子とマレーシアの学生

 日高地方へ教育旅行を受け入れている紀州交流体験ゆめ倶楽部は30日から1日まで、マレーシアから修学旅行に訪れた中高生34人の民泊を受け入れ、1日朝、日高川町の南山スポーツ公園若者センターで、受け入れ家族を交えたお別れのセレモニーが行われた。

 学生らは30日に和歌山に到着。和歌山市の黒潮市場などを見学し、午後3時ごろ日高地方に入った。受け入れ家庭10組との対面式の後、2~3人に分かれて1泊のホームステイを楽しんだ。

 民泊を初めて受け入れた御坊市名田町の出羽衣利さん(40)宅には、17歳の女子2人が宿泊。夕食でたこ焼きや天ぷらを振る舞い、中学生の娘の日向葵さん(15)や小学生の弟らと一緒に折り紙などをして過ごした。セレモニーには出羽さんと日向葵さんも駆けつけ、手紙を交換して別れを惜しんだ。出羽さんは「とても楽しくいい経験ができました。また機会があれば受け入れたい」と話した。

 ゆめ倶楽部によると、コロナによる影響も徐々になくなり、国内外から教育旅行に訪れる学校・団体も順調に増えてきているという。民泊受け入れ家庭の登録軒数もこの1年で50軒から60軒まで増え、今後も登録軒数を増やしていきたいとしている。