「気軽に来てください」と宮脇さん

 美浜町三尾に移住し、精神保健の移動相談室「Café h」(カフェ・アッシュ)を主宰する精神保健福祉士の宮脇裕貴さん(53)が15日、入山(和田)の古民家カフェ「しいざきのおうち」でお話し会のイベントを開催する。「生きづらさを抱える人たちと一緒に頑張りたい」との思いでスタートさせた活動。「年齢、性別問わず人が集い、お話ができる居場所として利用していただければ」と話している。

 宮脇さんは大学を卒業、公的機関に勤務した後、精神保健福祉士の資格を取得。大阪と兵庫の大学院で社会福祉や人間福祉における対人支援の方法を専門的に学び、心身に支障をきたして回復した過去の経験から「何らかの形で生きづらさを抱える人たちと一緒に頑張りたい」と、昨年移動相談室をスタート。12月に妻朋子さん(53)とともに、兵庫県の伊丹市から移住し、対面や電話、オンラインで活動している。

 活動のコンセプトは地域と環境との関わりの中で精神保健福祉を地球と心身に優しい暮らし、自然な生活を通し、全体をみるケアとともに提案。お話し会やカウンセリングのほか、地域貢献活動のコンサルタント、研究を行っており、「日高生活科学研究所」を立ち上げて、研究と実践の循環を活動や仕事にしている。

 イベントは言いたいことが言葉で伝えられない状態があり、それが人間関係の中で摩擦になって、悩みとなってモヤモヤしている人らが対象。「『ひとそれぞれ』を極めるとイライラする!?―感情・感覚的と理論的を両用する―社会学、福祉学、現象学からのアプローチでもやもやを解決する糸口を優しく説明します」をテーマに、モヤモヤしていてつらい状態を学問的に整理することですっきりしてもらう。

 時間は15日午後1時から、料金は菓子とドリンク付きで1600円、参加申し込みの受け付けは11日まで。「話すことが心の整理に一番。気になった方はのぞいていただければ。お気軽にお越しください。お話するだけでも自分の中のモヤモヤが楽になれば」と話している。申し込みや問い合わせはメール(my23bt03@gmail.com)。