左から大谷本部長、わんだーらんどの2人、稲田社長、山東上席執行役員

 和歌山県住みます芸人わんだーらんどの2人と県内の魅力を発信している地域商社の株式会社ロカリスト(本社・和歌山市)は、日高川町で栽培された甘夏のピール(皮)を使用したラスク「わんだーラスク」を商品化し、17日から大阪の南海なんば駅2階の同社直営店「The Localist」で販売を始めた。

 わんだーらんどは2019年から日高川町で若手農業者や地域おこし協力隊らとともに耕作放棄地を維持管理し、甘夏や八朔の果樹を栽培して販売。SNSなどを利用し、新規移住農業者の獲得も支援している。

 ロカリストは株式会社紀陽銀行などが出資し、耕作放棄地対策など地域の課題解決や就労支援施設のサポートに取り組んでいる。

 「耕作放棄地を解決し、地域を盛り上げたい」という両者の思いが一致し、昨年4月、ロカリストの関係者が日高川町和佐と入野の甘夏の栽培園地を訪れ、コラボ商品の開発を始めた。その後、社会福祉法人きのかわ福祉会(岩出市)のナチュラルベーカリーharu(就労継続支援B型事業所)に製造を委託。昨年9月からロカリスト本社で試食を重ねて完成した。

 わんだーラスクはバゲットにチョコレートをコーティングし、わんだーらんどが管理した甘夏のピールをトッピング。口の中で甘夏のさわやかな香りとチョコレートの甘さが広がる味わいとなっている。1袋2枚入りで270円(税込み)。

 16日には和歌山市の紀陽研修センタービルで完成発表会見が行われ、わんだーらんどのほか、ロカリストの稲田貴一代表取締役社長、紀陽銀行の山東弘之上席執行役員、よしもとエリアアクション近畿エリアの大谷常一本部長が出席。商品をPRした。