中津さんの作品「みかん畑」
赤木さんの作品「大きな山」

 県の今年度「わかやまの山村」絵画コンクールの入賞者が決まり、日高地方から日高中学校3年の中津凛香さんの「みかん畑」が最優秀賞のうばめがし賞、藤田小3年の赤木一椛さんの「大きな山」が優秀賞のめじろ賞に選ばれた。

 1238点の応募があり、最優秀賞5点、優秀賞10点、入選35点、佳作51点を選んだ。入賞作品は今月22日から県立図書館、12月8日からはスーパーセンターオークワパームシティで展示する。

 中津さんは小学生のころから絵画教室に通っており、さまざまなコンクールで入賞経験があり、今年度の日高町文化奨励賞も受賞している。今回の作品は、祖母が知人のみかん畑で収穫作業している場面を描いた。少しずつ描き、4カ月かけて仕上げた。祖母の服の色を抑え、みかんの存在感を強調するのが難しかったという。「後ろのみかんの木との遠近感をもっと出したかったという反省点もありますが、最優秀賞に選ばれてうれしいです」と話した。

 赤木さんは以前から絵を描くのが好きで、今回の作品は夏休みを利用して製作。3日間かけて仕上げた。家の近くからも見える白馬山を写した写真を参考にしながら、山の斜面をきれいな緑色に塗り、青空に浮かぶ雲を背景にして並ぶ風力発電の風車等も描き込んだ。「緑は大好きな色です。特に苦労したところはなく、楽しく描けました。こんな大きな賞をもらったのは初めてで、とてもうれしいです。家族もみんな喜んでくれました」と笑顔で話している。