南部高校で30日、町の未来について考えるワークショップ「みなべSDGs未来カフェ」が開かれ、地元の中高生から大人まで約150人が参加。グループに分かれて、みなべの未来について考えた。

 内閣府が進める「SDGs未来都市」の選定を目指し、まずは町民の機運を高めようと、梅農家で議員の真造賢二さん、地元で梅収穫ワーケーションに取り組む一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会代表の島田由香さん、みなべ田辺地域の世界農業遺産認定に携わった同志社大学教授の大和田順子さんの3人を中心に実行委員会をつくり実施した。

 SDGs未来都市とは、国連が定めた世界の共通目標SDGs(持続可能な開発目標)達成に向け、経済・社会・環境の側面で地域づくりに取り組む自治体で、内閣府が認定する。

 ワークショップでは中高生と大人が一緒のグループになり、「2050年のみなべを想う」をテーマに望むまちの未来像について意見を出し合った。中高生からは「電車の本数が増えればいい」「大型ショッピングモールができてほしい」という都市化を望む声があった一方、「農業人口を増やして、農業が職業人気ランキング1位になってほしい」という意見も。大人はそれらの意見を尊重しながら今できることは何かを考え、「憧れられるまちを目指して、デザイン性の高い付加価値をつければ、世界中から人が集まる」などといった意見があった。

 実行委員長の真造さんは「住民が主体的にまちの未来を考えていく機会をこれからも増やして、住民みんなでまちづくりに取り組めるようになれれば」と話していた。