県は1日までに、ことし10月現在の推計人口を発表した。日高地方では日高町が2年連続で前年より人口が増えた。

 2020年国勢調査と今年9月30日までの住民基本台帳登録者数等の増減を加算して算出した。

 県の総人口は89万1620人(男42万235人、女47万1385人)で、前年から1万1552人減少。増減率はマイナス1・28%となった。市町村別では、日高町と上富田町の2町で増加し、28市町村は減少した。

 日高町は人口7724人で、前年から32人増加し、増減率は0・42%で、同じく増加した上富田町よりも増減率は高かった。この1年の日高町の出生数67人、死亡102人で自然増減ではマイナス35人となったが、転入299人、転出232人で社会増減はプラス67人。社会増減の内訳をみると、県内からの転入231人、県内転出137人で転入が94人上回った。一方、県外からの転入は68人、県外への転出95人と転出が25人上回っていることから、近隣市町を中心に県内からの転入が多いことを示している。

 松本秀司町長は「住んで良かったと思ってもらえる町づくりを続けてきた成果であり、今後もより住みやすい地域になるよう住民、職員と知恵を出していきたい」と話している。

 日高地方のほかの市町は100から200人台の減少。1世帯当たりの平均構成人員は県内全体で2・25人で、みなべ町が2・62人で県内トップだった。