阿戸地区の高台へ避難する住民

 由良町は29日、町内一斉の地震防災訓練を行い、全地区の1134人が避難した。職員も56人が参集し、ゆらこども園で災害対策本部を設置した。

 午前9時ごろ地震・津波発生のサイレンが鳴り、住民らはそれぞれの高台へ避難。阿戸の大谷地区にある消防車庫にもサイレン後に続々と集まり、約60人が避難。阿戸区自主防災会会長の里村隆史さんは区内の避難場所を紹介し、「自分の家からどこが近いのか、または最短ルートはどこなのか、さらには夜間も想定しておきましょう。表示版などの整備も進めていきたい」と話していた。

 住民の避難訓練と合わせて職員は災害対策本部を設置し、パソコンやプリンタ、衛星電話、防災無線各機器の接続などを確認したほか、災害時用のラジオ局設置などについても学んだ。