生徒らのダッシュを指導する長谷川選手

 南部高校で26日、陸上競技の三段跳びで2016年リオオリンピックに出場した長谷川大悟選手(33)を招いた特別授業が行われ、1年生約100人が運動することの楽しさについて学んだ。

 スポーツ庁が実施する「アスリート派遣による体育授業等の充実・高度化の促進事業」(通称:アスリーチ)で来校した長谷川選手は、授業の前半で自身の競技人生について講演した。 

 長谷川選手は小学生の頃、運動は得意ではなかったが、中学校に入り友達と一緒に陸上部に入ったことがきっかけで競技人生がスタート。入部当初は芽が出なかったが、中学2年のとき、陸上部のコーチの勧めで三段跳びの選手に。次第に力をつけ、高校では神奈川県大会で優勝、大学ではインカレ大会優勝などの実績を挙げ、社会人5年目でリオオリンピック出場を果たした。長谷川選手は自身の経験から「人間本気になれば大差なし」という言葉を贈り、生徒らにエールを送った。

 講演の後は実際に体を動かす実技も行われ、陸上の動きを取り入れたストレッチやダッシュのメニューを実践。「普段使わない筋肉を動かせば身体がすっきりするので、運動が苦手な人も体を動かすことをぜひ意識してほしい」と話した。