巨人から4位指名を受けた泉口選手
楽天が6位で指名した中島選手

 プロ野球ドラフト(新人選手選択)会議が26日開かれ、日高地方関係ではNTT西日本の泉口友汰内野手(24)=御坊市熊野=が巨人から4位指名を受けた。青山学院大学の中島大輔外野手(22)=日高川町蛇尾=も、楽天が6位で指名。両選手とも即戦力として期待され、プロの世界へ第一歩を踏み出した。

 泉口選手は地元の野口少年野球クラブで野球を始めた。中学時代は和歌山日高ボーイズ/マリナーズで活躍。その後、大阪桐蔭、青山学院へと進み、昨年4月に社会人のNTT西日本へ入った。

 大阪桐蔭では3年春のセンバツで全国優勝。青山学院では1年生からショートを任され、2年の秋、3年の春と秋の3季連続で打率3割を記録した。NTT西日本でもすぐにレギュラーを獲得。ショートで上位打線と活躍した。昨年10月に台湾で開催された国際野球大会U―23ワールドカップはけがのため出場できなかったが、全日本代表選手にも選ばれていた。パンチ力のある打撃が持ち味で、安定した守備とフィールディングに定評がある。

 プロ入りについては「小さいときから目標にしていた夢がかない、すごく嬉しいです。読売ジャイアンツは日本を代表する選手がたくさんいるチームなので、即戦力でしっかり1軍に定着し、1年間活躍できるよう頑張りたいと思います」と意欲をみせた。

 中島選手は中学時代、和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースでプレー。高校は龍谷大平安に進学し、3年時に出場したセンバツではベスト8入りに貢献した。青学では1年生から主力としてプレーし、所属する東都リーグでは2部リーグで優勝、1部リーグ昇格の立役者となった。

 昨年秋から3季連続でベストナイン(外野手)に選ばれ、今秋のリーグでは最優秀殊勲選手賞(MVP)を獲得。7月にアメリカで開催された日米大学野球選手権大会の日本代表では主将としてチームを引っ張り、日本を優勝に導いた。50㍍5秒9の俊足。守備範囲が広く、打撃では長打力を持ち合わせた1番打者として注目。

 プロ入りには「プロ野球選手は小さい頃からの目標だったので、選ばれてとてもうれしいです。俊足を生かし、チームの勝利に貢献できる選手になりたい。厳しい世界だと思いますが、目標とされる選手になれるよう頑張ります」と意気込みを語った。