校庭で光波測量器も使って測量に挑戦

 みなべ町の南部小学校(爰川英人校長)で16日、県土地家屋調査士会による出前授業が行われ、4年生43人が測量を体験した。

 同会の小学校への出前授業は初の試みで、日高地方の事務所などから13人の土地家屋調査士が参加。防災について学んでいる4年生の授業の一環として行われた。

 土地の境界を示す目印「基準点」について学び、地震や津波によって基準点が流されたときに復元できる測量の方法について教わった。分度器とメジャーを使って角度と距離を計測する方法で、児童らはグラウンドに出て4、5人の班に分かれて体験。光波測量器なども使いながら角度と距離に誤差が出ないよう慎重に計測し、基準点の復元に取り組んだ。

 児玉史帆さんは「復元するのが難しかった。土地家屋調査士の仕事って大変だなと思いました」と話していた。

 復元した基準点をつなぐとローマ字の「M」と「i」が浮かびあがる仕掛けで、最後は人文字を作りドローンで記念撮影も行った。