田辺市内の70代女性が、老人ホーム入居権の名義貸し名目の特殊詐欺で300万円だまし取られる被害があった。
田辺署によると、女性は一人暮らしで、今年6月ごろ、シマダと名乗る男から「白浜に新しく出来た老人ホームの入居権があなたにあるので、譲ってほしい」と電話があった。女性が譲ることを伝えると、後日、再び電話で「譲る手続きが難航している」と言われ、さらに住宅メーカーのマツイを名乗る男から「弁護士を紹介する」と告げられた。9月20日ごろ、弁護士のナカジマと名乗る男から電話で「供託金300万円必要。供託金は返金する」と言われ、同23日、指定された場所に宅配便で300万円送った。だまされたことに気づいて田辺署に相談した。同書では「身に覚えのない請求をされたときは必ず相談してほしい」と呼びかけている。