「あ―たたたたたたたたたたたたたたたたっ…ほぉぅわったぁぁ―っ!! お前はもう死んでいる」

 小学生の頃、私もアニメの「北斗の拳」を観ていました。私だけではなく同じクラスでもマネする友達がいたのを憶えています。そんな人気の北斗の拳が大好きな男が主人公のマンガを紹介します。

 あらすじ 主人公・沼倉孝一は10歳の時に唯一の家族だった母親から捨てられた。原因は母の恋人であったヤクザの木村だった。「あいつ…絶対に殺す」木村に復讐することを心に誓う孝一。それから北斗の拳を読みツボを圧すだけで人を殺せると信じるようになる。孝一は復讐のためのトレーニングと北斗の拳の読書を重ねた。

 10年後、孝一はケンシロウの体と技を手に入れた。そして、木村の前に立ちふさがると、「あたたたたた!!」と秘孔を突いていく。「お前は3秒後に死ぬ」……。10年間の努力もむなしく、孝一はあっさり木村に返り討ちにあう。

 北斗の拳の知識だけでは正確なツボの位置がわからないと気付いた孝一は専門的にツボの勉強を始めた。そして数年後、孝一は晴れて、国家資格を取得し凄腕のマッサージ師となったのだった――。

 ヤクザに復讐するというシリアスなマンガと思いきや、めちゃくちゃコメディマンガです。主人公はとてつもないマッサージ技術を持っていますが、ケンシロウに影響されて、大真面目にバカな言動をします。そんな孝一に助手が「やべーよこいつ」と内心ツッコミをいれたり、ケンシロウのノリにのったりしています。

 現在、DMM TVで実写ドラマが配信されています。有料ですがこちらもオススメ。YouTubeでも11月2日まで1&2話が配信されています。バカリズム脚本で、マンガ同様、笑えます。

 ここまで読んでくれた読者の方に一言「てめぇらに、このマンガを楽しむ資格はある」(将)