御坊市御坊のギャラリーなかがわ(旧中川邸)で14日から29日まで、6人の作家が出展する作品展「彩・SAY・いろどり展」が開かれる。ボランティア団体すまいるず・プロジェクトのメンバーらが出展。障害のあるなしに関わらず認め合える共生社会を目指す作品展で、歴史ある旧家の家屋を会場に多彩な作品が並ぶ。気軽な来場を呼びかけている。

 出展作家はボランティア団体すまいるず・プロジェクトから上戸一輝(いつき)さん(23)=日高川町=、木村優平さん(24)=美浜町=、隅澤優さん(22)=御坊市=、Ryоtaさん(14)=美浜町=の4人と、アトリエビアンコを主宰するえんどうひとみさん(美浜町)、日本画家の田中三惠さん(同)。

 すまいるず・プロジェクトは知的障害のある人たちを中心に、余暇の充実、自立、仲間づくりをテーマにサポートしているボランティア団体で、本格的に活動を始めて1年。これまでにもスポーツや文化活動、社会奉仕などの活動をしている。

 今回の作品展は、障害のあるなしに関わらず互いに認め合える共生社会を目指す企画。 出展する4人のメンバーは、毎月、アトリエビアンコで作品を制作している。上戸さんはパラアート展や「ビッグ幟in東大寺」等で入選、東京五輪の聖火ランナーも務めるなど活躍しており、上戸さん、木村さん、Ryоtaさんはゆうきのつばさアート展で入選。隅澤さんは昨年夏からアトリエビアンコに通うようになり、木村さん、隅澤さん、Ryоtaさんは白良浜deひらひらTシャツアート展や和歌山市の洋菓子店マニエールでの作品展に出展するなど、それぞれに活動している。

 すまいるず・プロジェクト代表の上戸健二さん(56)は「今回の作品展で、それぞれの世界を感じ取ってもらえたらと思います」、作品展の事務局を務めるえんどうさんは「今回は、アーティストそれぞれの個性を生かした100点余りの作品を展示します。描くという原始から備わった人間の技は、現代も普遍的なコミュニケーションの方法です。作家6人の色とりどりのメッセージをごらんください」と話している。

 入場は無料。展示時間は午前11時から午後4時まで。水曜は休み。会場(ギャラリーなかがわ)の電話番号は℡0738ー52ー7285。